【入間市全市版】 |
2003年12月議会 |
《 文化行政 》 入間市が寄贈を受けた『旧石川組製糸西洋館』の広域的で、広範な活用について |
![]() 今後の調査、改修、公開の計画の概要は、年次計画は。 答弁 生涯学習部長 歴史的遺産として、国の登録文化財となっており、文化財としての価値を重視した保存、有効活用を図ってゆきたい。 築80年余で、建物の保存のために緊急に修理すべき箇所の調査を、本年度中に実施する。平成16年度に緊急工事を行い、補修復元工事を設計し、平成17年度に補修復元工事を行い、平成18年度に全面公開をしたい。 質問 宮岡治郎 屋根の漏水の補修が最優先課題であるが、屋根瓦の色調も元通り白く復元すべきではないか。 答弁 生涯学習部長 基本的には、建設当時のスレート瓦に復元するのが望ましいが、保存・活用する上でその内容等がふさわしいかどうか、財政状況等を勘案し、総合的な検討をさせていただきたい。 質問 宮岡治郎 西洋風の建物など類似の建造物で、活用の参考となる先行事例はあるか。 答弁 生涯学習部長 地域的の独自性を持った登録文化財は数多くある。いずれの自治体においても、独自の活用プランを作成し、公開している。当市に於いても、独自のプランを作って保存・活用する。 質問 宮岡治郎 所沢、狭山、入間、飯能のダイアプランへの組み入れはどうなるのか。 答弁 生涯学習部長 他の公共施設と同様に、ダイアプランの協定の趣旨に沿って、四市住民の交流の輪を一層拡げたい。利便性の確保、歴史文化に触れる機会の確保など、その目的に応じて、入間市民と同様の利用が図れるように考えている。 質問 宮岡治郎 地理的にも、設計者が狭山市出身者であるなど、歴史的な経緯からも、特に狭山市との広域的な活用は有効では。 答弁 生涯学習部長 狭山市には、西洋館にゆかりのある方が住んでおられた事など、歴史的意義は深い。地域との協調や掘起しを進めながら、広域化を進めてゆきたい。 質問 宮岡治郎 建設主の石川幾太郎自身が川越市の近代の歴史上の人物であり、施工者の関根平蔵が川越の町場大工であるなど、川越との関連が深い。川越市教育委員会への働きかけは効果的であると思うがどうか。 答弁 生涯学習部長 川越市についても、建設関係者のゆかりの点では同じである。歴史・文化の領域・活動が広域となっている。歴史的意義を深めつつ、働きかけをしてゆきたい。なお広域的な働きかけの一例として、入間市博物館では平成16年度に、川越、狭山、飯能、名栗、入間の4市1村で連携し、同一の企画展『入間川展』を実施する予定である。参考にしながら考えてゆきたい。 質問 宮岡治郎 一般の内覧だけでは、入館者数が長期的に低落してしまうことが予想される。内覧以外の広範な活用方法について @ 市の財政への圧迫を避けるため、建物の管理費ほどの収入は確保すべきではないか。 A 実績のある、映画、テレビドラマ撮影等での活用の継続を。 B 入間市には複合映画館がある、入間市の『シネマタウン構想』との関連付けは。 C 国道16号線の拡幅や入間市駅北口の区画整理で、周囲の環境への影響はどうか。 いかに環境を維持するか。 答弁 生涯学習部長 @ 起債の対象事業で、営利を目的とする収入の確保は出来ないが、許される範囲内で維持管理費だけでも収入で賄えるように、検討して参りたい。 A 今後も西洋館のPRを兼ねた利用の一つとして、市民利用を配慮しつつ活用したい。 B TMO構想の地区の範囲に入り、地域資源の活用事業として位置付けられている。 引き続き、ロケーションサービスとしての活用を中心に進めて参りたい。 C 危惧をしている。国道の拡幅により、石垣、生垣が無くなる。区画整理による換地や周辺の都市基盤の整備により、現状の景観とは異なってくると思う。いかに景観を維持するかが、今後の課題と思っている。 |
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