【入間市全域版】

2006年3月議会


《農業行政》

 入間市の農業について

質問 宮岡治郎
自然条件や首都圏といった、自然地理的・人文地理的な位置の特色は。

答弁 環境経済部長
 関東平野の西の、なだらかな起伏のある、台地や丘陵からなり、緑の景観を保っている。地質は洪積層火山灰土壌で覆われている。気象は年間平均気温15℃、降水量約1,500mmで、温暖な気候に恵まれている。
都市型農業としての特色はないが、首都近郊で、安全・安心な多品目の農産物を供給している。

質問 宮岡治郎
市内での、「産地で生産されたものを、その産地で消費すること」、つまり「地産地消」の促進はどうか。

答弁 環境経済部長
 市では、生産者と消費者の交流と理解のため、毎週土曜日、市民会館の駐車場で『ふれあい朝市』を開催している。市内の8店舗の量販店等では、農産物の直売所を設けている。
次代を担う子供たちには学校農園、茶摘み体験を実施し、学校給食に特産物の茶・さといも等を取り入れている。

質問 宮岡治郎
狭山茶の独自性に合わせた入間市の取り得る振興対策と、予算にも現れている当面の課題は。

答弁 環境経済部長
お茶の経済的北限で、栽培から販売まで一貫しており、高級茶としての高い評価を得ている。市では生産振興のため、優良品種への改稙・改良の助成を行っている。毎年各種品評会で優秀な成績を修め、成果があがっている。しかし、生産者の高齢化、後継者不足で、栽培面積の減少、耕作放棄地もある。
平成19年度に、第35回『関東ブロック茶の共進会』が入間市を会場として開催される。茶業協会では、出品対策委員会を発足させていて、市も支援を予定している。 

質問 宮岡治郎
政府は、「環境と調和の取れた農業生産活動規範について」の、理念普及を図っているが、環境保全型農業の推進の展望は。

答弁 環境経済部長
食の安全、安心の声の高まる中で、減農薬・減化学肥料につとめ、環境に配慮した資材の購入にも助成している。具体的な『入間市有機100倍運動』にも支援している。
また、スローライフの生活に取り組む人達も増え、団塊の世代の退職に伴い、農業従事者の増加にも期待している。

質問 宮岡治郎
畜産の現状と環境対策はどのような状況となっているのか。また、堆肥の肥料利用や燃料利用はどうか。

答弁 環境経済部長
 農家数と飼育数は、乳牛9軒で279頭、肉牛4軒で877頭、養豚7軒で7,080頭、養鶏7軒で17万4,200羽、となっている。農住混在化が進み、家畜の糞尿への苦情もあり、法施行により平成16年11月から、排泄物の野積等は禁止となっている。
有機質堆肥肥料の市内流通も、促進している。野菜農家等に理解いただき多く取入れていただいている。メタンガスによる、バイオマス燃料の活用は、現状では実用化されていない。


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